ヒューマン2.0―web新時代の働き方(かもしれない)

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シリコンバレーは気候もビジネス風土もドライ。
使えないエンジニアや、事業転換により必要なくなったエンジニアは
ガンガン首を切られる。
ドライになってしまうのは、テクノロジーベンチャーの宿命なんだろう。
僕も使えない人とは一緒に仕事をしたくないけれど、
壁にぶつかって一時的に使えなくなっている人には手を差し伸べたいと思う。
仕事では強烈に結果を求めるけれど、
悩んでいる人や、失敗した人を見捨てずフォローする、
そんなプロフェッショナルだけれどウェットな会社を作りたいと思う。

大金持ちをランチに誘え! 世界的グルが教える「大量行動の原則」

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訳者がいかにして翻訳の仕事に携わるようになったを記した序文が良かった。
やりたいことを実現するためには、
情熱を持って、あらゆる可能性を模索することが大切だということを、
改めて気づかせてくれた。
さあ、行動しよう。

大志を抱け!-エスキモーが氷を買うとき ジョン・スポールストラ著

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必要なのは最初から大きな考えを持つことだ。
このサービスを日本中に普及させるにはどうしたらいいか?
周囲からどう思われようと、自分や周囲にそう問いかけなければならない。

資金。優勝するだけの力がない理由には、あるいは業界で最高の企業になろうとする場合には、常に資金の話が絡んでくる。決して「われわれにはそこまで大きな考えはない」とは言わない。
「われわれにはそこまでの根性はない」あるいは「われわれにはそこまで考え抜いたアイデアはない」とも白状しない。
私がビジネスの世界で「目的達成のためには何が必要なのか」と質問して、このような資金絡みの答えを返されたときには、必ず次のように聞き返すことにしている。
「それでは業界の頂点に立つためには具体的にはいくら必要なのか」
これに対する答えは少しばかり曖昧になるのが普通だ。相手は決してまともには考えてはいない。相手が一生懸命考えているのはたいてい、予算に目標を設定することか、その目標に少しばかり手を加えることだ。しかし同時に内心やや心配でもある。業界最高になるだけの潤沢な資金があり、それでも達成できないとしたらどうなるだろうか。凡庸なわが身は安泰だ。
頂点に立つのに必要なのは資金だけではない。必要なのは最初から大きな考えを持つことだ。資金不足が表面化したら、そのときこそ創造的な考え方を生かすときだ。これこそ常識破りのマーケティングの真髄だ

エスキモーが氷を買うとき―奇跡のマーケティング
ジョン スポールストラ Jon Spoelstra 宮本 喜一
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ネット起業家必読!-「シリコンバレー精神」 梅田望夫著

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「ウェブ進化論」で有名な梅田望夫さんの、
1996年から2001年にかけてのシリコンバレー体験記。
ITインフラでは日本や韓国に劣るにもかかわらず
インターネット業界をリードし続けるシリコンバレー企業、
世界一のITインフラを持ちながらシリコンバレー企業の後追いをする日本企業、
魅力的な日本市場へ次々と乗り込んでくる中国や韓国の企業。
インターネット業界において、日本はやられっぱなしだ。
そして、言語圏の狭さから、今後も不利が予想されるという。
このままではまずい!世界と勝負するためにはどうすればいいのか?
という思いが加速し、遅ればせながら手に取った。
起業を支える圧倒的な社会インフラを背景に、
世界の英知を呼び寄せ、イノベーションを起こし続けるシリコンバレー企業、
皮肉にも、自国の市場が大きいために、シリコンバレーで挑戦しなかった日本人と、
そのためにシリコンバレーの後追いとなってしまっている日本企業、
シリコンバレーでの経験を踏まえて(未来から過去へのタイムマシンに乗って)、
自国で立ち上げられた中国の巨大企業という構図を改めて理解することができた。
この状況を踏まえ、日本人や日本企業はどうすればいいのか?
腕に覚えのあるエンジニアの方は、
インフォテリアUSAの江島社長のように、
シリコンバレーで真っ向勝負するのもありかもしれない。
個人的には、テクノロジードリブンなシリコンバレー企業に対し、
お家芸のコンテンツプロデュース力で勝負したり、
Webとモバイルの強力なITインフラを背景としたサービス開発を模索する方が、
より組織的に勝負できる気がしているし、自ら実践したいと思う。
いずれにせよ、一度シリコンバレー行ってみないとお話にならないな。
早々に渡米を模索しよう。
あと、中国や韓国にも行かないと。
さあ、面白くなってきたぞ!
その他心に残ったフレーズ。
シリコンバレーの流儀とは、

第一に、事業の成功・失敗はあくまでもビジネスというルールのある世界でのゲームで、
それを絶対に人生に反映させないこと。
第二に、事業とは「失敗するのが普通、成功したら凄いぞ」という
ある種「いい加減な」遊び感覚を心の底から持つこと。
「成功するのが当たり前、失敗したら終わり」という「まじめ」発想を
一掃しなければならない。
第三に、失敗したときに、「投資家や従業員や取引先といった関係者に迷惑がかかる」
という考えを捨てること。
皆、自己責任の原則で集まってきているのだと、
自分勝手に都合よく思い込まなければならない。

「シリコンバレー精神」を最もよくあらわす言葉は、

・マドル・スルー…困難に立ち向かう状態を楽しめる、好きで好きで仕方ない境地
・テネーシャネス…絶対にギブアップしない執拗さ

シリコンバレー精神 -グーグルを生むビジネス風土
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日本人なら見とけ!-「硫黄島からの手紙」

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らむねさんのブログに触発されて、硫黄島からの手紙を見に行ってきました。
久しぶりにいい映画に出会いました。
と言うよりも、非常にリアルで映画という感じがしませんでした。
この映画、日本人なら見た方がいいです。
僕の祖父は教師をやっていたので、戦争には行かずに済みました。
そのおかげで僕が今ここに存在します。
戦争で死んでいった人のことを思うと、
今こうして生きて、生活できていることを本当にラッキーだと思います。
だからこそ、この命を無駄にしたくないと思う。
死んでしまっては何もできないから。
二宮くん演じる西郷のように、自分を愛してくれる家族や友達のために、
何があっても生き抜こうと改めて思いました。
そして、世界のことを考えました。
テロリストや北朝鮮のことを思い、悲しい気持ちになりました。
一刻も早く、愚かなリーダーの洗脳から解放されて欲しいと思います。
最後に、監督のクリント・イーストウッドと俳優陣には賞賛を送りたい。