大志を抱け!-エスキモーが氷を買うとき ジョン・スポールストラ著

標準

必要なのは最初から大きな考えを持つことだ。
このサービスを日本中に普及させるにはどうしたらいいか?
周囲からどう思われようと、自分や周囲にそう問いかけなければならない。

資金。優勝するだけの力がない理由には、あるいは業界で最高の企業になろうとする場合には、常に資金の話が絡んでくる。決して「われわれにはそこまで大きな考えはない」とは言わない。
「われわれにはそこまでの根性はない」あるいは「われわれにはそこまで考え抜いたアイデアはない」とも白状しない。
私がビジネスの世界で「目的達成のためには何が必要なのか」と質問して、このような資金絡みの答えを返されたときには、必ず次のように聞き返すことにしている。
「それでは業界の頂点に立つためには具体的にはいくら必要なのか」
これに対する答えは少しばかり曖昧になるのが普通だ。相手は決してまともには考えてはいない。相手が一生懸命考えているのはたいてい、予算に目標を設定することか、その目標に少しばかり手を加えることだ。しかし同時に内心やや心配でもある。業界最高になるだけの潤沢な資金があり、それでも達成できないとしたらどうなるだろうか。凡庸なわが身は安泰だ。
頂点に立つのに必要なのは資金だけではない。必要なのは最初から大きな考えを持つことだ。資金不足が表面化したら、そのときこそ創造的な考え方を生かすときだ。これこそ常識破りのマーケティングの真髄だ

エスキモーが氷を買うとき―奇跡のマーケティング
ジョン スポールストラ Jon Spoelstra 宮本 喜一
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