サービス業のEC化

標準

今、世界的にサービス業のEC化が進みつつあります。
背景として、ネットでモノを買えることが当たり前になったことで、サービス業もネットで注文したい人が増えているのだと思います。

海外では、AirbnbやUberなどC2C型のECが急成長しています。
既存の事業者が提供しているサービスに不満を抱えているような分野で、C2C型にすることでサービスレベルを上げ、場合によっては低価格でサービスを提供していることが伸びる要因になっています。

同じC2C型のECでも、美容師や自動車修理などの分野では、StyleSeat、YourMechanicのようにプロフェッショナルな個人が参加しています。

C2C型のECが伸びる背景としては、スマートフォンの普及に伴って、個人間の連絡が取りやすくなったことが大きいと思います。

日本はどういう状況かと言うと、まず食べログやホットペッパービューティーなどの大手ネットサービスでのネット予約導入が進んでいます。
また、ドミノピザや日本交通タクシー配車など、大手チェーンでネット予約が採用されています。

しかしながら、C2C型はあまりありません。
これは、海外と違って個人でビジネスをする商習慣が、あまり無いからだと思います。

日本でのサービス業のEC化は下記のパターンに大別できます。

1.既存事業者の比較・一括見積もりサービス
食べログ、ホットペッパービューティー、relux、ホームプロ、くらしのマーケット

2.C2C型(個人の遊休資産を活用したサービス)
弁護士ドットコム、Cyta、ストリートアカデミー

3.既存事業者の遊休資産を活用したサービス
ごちクル、ラクスル、リネット、小さなお葬式、リノコ、あきっぱ!、スペースマーケット、オープンロジ

4.自社スタッフで業務を行うリアルサービス業
bento.jp、HEYAZINE

1はSEOやソーシャルを活用した集客がポイントになります。SEOは寡占状況ですが、ソーシャルでの集客には余地があります。
2は仕業や講師を除いては日本では成立しにくいと思われるため、なかなか難しそうです。
3や4は、実質的に既存のサービス業をリプレイスしていくことになるため、今後伸びるのではないかと思います。

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