リノコのサービス設計

標準

個人的に最も注目している、リフォームサイト「リノコ」のサービス設計についてご紹介します。

リノコは「小さなお葬式」を3年間で売上30億円まで急成長させた大阪のITベンチャー、ユニクエストオンラインからスピンアウトした企業、セカイエが運営するリフォームの請負サービスです。

葬儀屋版のぐるなび「葬儀本.com」から、自分たち自身が葬儀屋の元請けを行う「小さなお葬式」にピボットすることで急成長を果たしたように、「リノコ」も「ホームプロ」など既存のリフォーム情報サイトとは違い、リフォームの元請けになることで大手リフォーム会社のリプレイスを狙っています。年間売上86億円の「ゆとりフォーム」あたりがターゲットになるかと思います。

不明瞭な価格体系、押し売り営業などが一部行われているリフォーム業界において、低価格とプル営業をセールスポイトにサービスを提供しています。

リフォーム業界は大手のリフォーム会社がショールームを提供し、施工は下請けの施工会社や職人さんが行うという形式で運営されています。つまり、ショールームの代替となる集客を実現できれば、インターネット上で完結することが可能です。

そこで、リノコでは、施工が完了した際の顧客の感想文を、地域ごとにまとめたページを用意して、地域×リフォーム部位のSEOを効かせることで、ショールームを代替しようとしていると思われます。

このサービスの一番のポイントは施工会社、職人さんのネットワーク構築にあります。葬儀屋の場合にはお店を構えていることから営業がしやすく、小さなお葬式に類似するサービスが多数存在していますが、施工会社や職人さんの情報はなかなか見つけづらく、また関係構築も容易ではないため、参入障壁が高くなっています。

リノコはインターネットを使って世の中の不満を解消するだけでなく、数年後に売上数十億円を(リフォームのナカヤマのようにプライベート商品を作れば数百億円も)狙える素晴らしいサービスだと思います。

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