経営のプロ感謝祭で米倉誠一郎教授が薦めていた、
「フラット化する世界」を遅ればせながら読了。
ITの進化により、今グローバルビジネスで何が起こっているのか、
その中で日本人である自分は何をすべきかを把握するために、
あらゆる社会人、就職活動中の学生にとって読んでおくべき一冊です。
フラット化する世界とは、ITの進化に伴って、
アメリカの業務がインドに、日本の業務が中国へアウトソースされるようになり、
徐々にアウトソース先の国が実力をつけ始め、
先進諸国との差が無くなりつつあることを意味しています。
僕が以前働いていたゲーム会社のアウトソース先の開発会社は、
中国にも拠点を持ち、僕の担当するゲームが中国で開発されることもあったので、
以前からフラット化する世界を実感していましたが、
その中で何をすべきかをあまりわかっていませんでした。
しかし、この本を読むことで、
国民性と日本在住によるアドバンテージを最大限に活かした、
独創的なサービスの立ち上げを目指していくべきだと感じました。
そして、沢山の日本人が僕と同じようなことを目指さなければ、
日本は世界から置き去りにされてしまうだろうとも感じましたし、
米倉教授はそう感じさせたかったのでしょう。
また、この本には、ITの進化の過程において、
新興企業やオープンソース開発者が果たした役割が詳しく書かれているので、
ネット業界で起業を目指す人や起業家にとっては、
間違いなく興奮できます!
特に、僕が気に入ったのは、ネットスケープの創業者、
マーク・アンドリーセンのこの言葉。
人間は習慣を変えたり理由があれば、すぐに習慣を変えるものだし、
そもそも他人と結びつきたいという本能に近い気持ちがある。
他人と結びつく新しい方法をあたえると、技術的に難しかろうが克服し、
新たな言語を習得するものだ-それぐらい他人と結びつきたい気持ちは強く、
できないはずはないと考える。ネットスケープが解き放ったのはそういうものだった。
インターネットに詳しくない大学のサークルの友人達が、
GREEのコミュニティを活用するのはまさにこういうことだし、
僕も本能を揺り動かすようなサービスを立ち上げたいと思います!
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