「プロフェッショナル仕事の流儀」第19回
新しいものは「衝突」から生まれる
カーデザイナー・奥山清行
ピニンファリーナ社デザイン部門の最高責任者、奥山清行さん。
ピニンファリーナはフェラーリなどのカーデザインを手がける、
超一流カーデザイン会社。
大学生時代の憧れの会社の一つだ。
GMのデザイン部門のマネージャー時代、
デザイナーが快適に仕事に取り組めるように、
ダメ出しをしないマネージメントを行った結果、
売上が伸びずにチームをリストラせざるを得なくなった。
その経験を基に、ピニンファリーナでは「衝突」を恐れずに、
容赦なくデザイナーにダメ出しを行うマネージメントをされている。
ダメ出しがデザイナーのプライドを刺激して、
より良いデザインを生み出しているのだ。
これを見て少し反省した。
ゲーム会社時代、より良いゲームを作るために、
クリエイターと積極的に議論をしていた。
衝突を恐れる部下に、「喧嘩をしないといい仕事はできない」
と言ったこともあった。
でも、ここ最近の自分はどうだっただろう。
正直なところ、周囲の人の気持ちを気にしすぎて、
率直な意見を言えていなかった。
故に、中途半端な結果しか生めていない。
これからは妥協のないいいサービスを生み出していきたい。
そのためには、衝突を恐れてはいけない。
360より306。
番組開始当初は、こんな乱暴なコミュニケーションで大丈夫かこいつは、と思っていた茂木健一郎もようやく口の効き方を覚えてきたように思えるNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」。26日の放送では、イタリアの名門中の名門デザインファーム(いやカロッツェリアと言