はてながキャズムを越えるためにすべきだったこと

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和蓮さんのブログに、はてながキャズムを越えられない理由と、
何をすべきだったかについての考察がある。
http://d.hatena.ne.jp/wa-ren/20060704/p1
この記事に書いてあることは大枠その通りで、
コミュニティビジネス経験者ならわかっていることだと思う。
ただ、どうすべきかについては、

おそらく一番重要なのは、濃い人向けワールドから一般人向けワールドへの転換点を「いつ」仕掛けるか、「どういうサービスを切っ掛けに」仕掛けるかであろう。

ということよりも、どのような人たちを集めたコミュニティを形成するのかを
意識してサービス設計することの方が重要だと思う。
その好例が、日本発のSNSとして同時期に立ち上がった、
GREEとmixiの攻防だ。
SNSのスタンダードとなることを志向し、
シンプルなデザイン・機能でスタートしたGREEに対し、
mixiは女性を集めることを意識し、
女性好みのデザインにし、日記機能を搭載してスタートした。
結果、会員数40万人でキャズムを越えられないGREEに対し、
mixiの会員数は400万人に達している。
ただ、コミュニティビジネスを展開する上で、
キャズムを越えた方がいいのかと言うとそうでもない。
会員数が少なくても、客単価が高ければ問題ないし、
運用コストを抑えられるため、かえって利益率がいいケースもあるからだ。
まあ、僕がここで書いているようなことは、
はてなの近藤社長やGREEの田中社長は、織り込み済みだと思うが。

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