日本人よもっとクリエイティブになれ!

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CNET Japanの記事
ビント・サーフ氏、「クリエイティブになれ、もっと創造しろ」と日本人に喝より
インターネットの基本的なアーキテクチャの設計に関わり、
現在はGoogleの副社長 兼チーフインターネットエバンジェリストを務める、
ビント・サーフ氏が来日し、インタビューで次のように語ったそうです。

日本はブロードバンドインフラも整っており、さまざまなインターネットアプリケーションを生み出すための最高の環境がある。これほどの環境があるのだから、クリエイティブになっていろいろなサービスをもっともっと生み出すべきだ

ごもっともですね!
7月末に退職してから、色んなインターネットのビジネスを考えてきましたが、
・主要な分野はやり尽くされている
 検索エンジン、EC、飲食店などの仲介、オンラインゲーム、コミュニティなど、
 主要な分野は既に先行企業が存在します。
・儲けにくいビジネスである
 無料が当たり前の世界なので、有料が当たり前の雑誌や携帯サイトと比べると、
 格段に儲けにくいビジネスです。
 だからこそ、気軽にスタートできるというメリットもありますが。
という2点にぶち当たり、頭を悩ませていました。
しかし、今週に入り、
・ニッチな分野はまだビジネスチャンスがある
 私が展開しようとしている趣味の分野や、
 シニア向けのサービスもそうですね。
 他にも色々とあると思っています。
・主要な分野もメディアを変えれば、可能性がある
 モバイルのアフィリエイト企業、アドウェイズが上場したように、
 ネットでは展開済みでも携帯では展開されていない領域が
 残っている場合があります。
・儲けやすいビジネスモデルを生み出せばいい
 ブログを使ったバイラルマーケティングはこの好例だと思います。
と思うようになりました。
プラス思考でい続ける限り、可能性は山ほどありますね。
あまり分野を絞りすぎず、色んなことにチャレンジしていこうと思っています。

任天堂経常益5割増

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任天堂の4~6月の経常利益が、DSの販売好調に伴い、
前年同期比53%増の326億円に拡大した。
任天堂は僕が好きな企業の1つ。
何故かと言うと、軸がぶれないからだ。
愚直に、家族や友達とみんなで楽しめる、
面白いゲームを作り続けている。
DSの成功は、軸をぶらさず自分達の使命を追求した結果だ。
心から拍手を送りたい。
思い起こせば、僕が新卒でゲーム会社に入社したときは、
まさにゲームバブルの真っ最中だった。
ゲームを作れば売れる時代だった。
そして、任天堂以外の多くの会社はユーザーを置き去りにし、
オタクのクリエイターがオタク向けのゲームを量産した。
結果、バブルは去り、多くのユーザーもまた去っていった。
そんな中、任天堂は面白いゲームを作るという使命を見失わず、
DSを生み出し、ユーザーをゲームへ呼び戻した。
素晴らしいとしかいいようがない。
最近、今のネット業界は、悪くなり始めたゲーム業界に
少し似ているところがあると感じている。
ネットリテラシーの高い作り手が、自分達が利用するための
リテラシーが高くないと利用できないサービスを作る傾向が
見受けられるからだ。
この状況は僕にとっては千載一遇のチャンスだ!
僕は、任天堂のように、ユーザーが求めるサービス作りを
追求していきたい!

商店街サイトの運営は大変

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今日の日経MJから。
仙台市の3つの中心商店街が昨年12月から携帯サイトを開設し、
店舗情報や駐車場の空き状況などの提供を始めたそうだ。
ビルの上層階にある古着店やアクセサリー店などの来店が
増えるなど効果が出始めているとのこと。
しかし、運営はなかなか大変そうだ。
オープンキャンペーン時に月間6.5万あったアクセス数が、
キャンペーン終了後に月間1万前後に落ち込んだため、
5月から隔月でフリーペーパーを創刊して、
月間2万アクセスにまで回復させるなどの施策を打っている。
また、PCに不慣れな商店主でも更新できるように、
各商店街が月1回FAXでセール情報を集め、
制作会社に更新作業を委託しているとのこと。
維持費が年間300万円とのことなので、
商店街にとっては少ない金額ではないし、
逆に制作会社にとってもいいビジネスではないだろう。
このサイトを存続させるためには、
運営者側でも色々と施策を打っていく必要があるし、
制作会社にも地域に貢献したいという思い入れが必要だろう。
簡単に取り組めるビジネスではない。

RTC「企業人と起業家」

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先週土曜日に、近江商人JINさん主催のRTCカンファレンスに参加してきた。
今回のテーマは、「企業人と起業家」ということで、
ゲストはmixiの笠原社長とNTTドコモの原田さん。
人付き合いが苦手な笠原社長と人なつっこい原田さんは、
対照的で面白かった。
笠原社長の話で印象に残ったのは、
事業を考える上で、物事の本質とネットワーク外部性を意識しているという話。
mixiはコミュニケーションインフラであり、
人間の最も本質的な欲求である、
種の保存に基づいたサービスと考えているとのことだった。
原田さんの話で印象に残ったのは、ポジティブフィードバック。
小さい力で大きな結果を生むために、
ユーザーにきっかけと手段さえ与えれば、
どんどん広がるようなサービス設計をされているとのことだった。
特に、ポジティブフィードバックはいい言葉だ。
今後のサービス設計の参考にしたい。

YouTube勉強会

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先週金曜日に、FPN徳力さん主催のYouTube勉強会に参加してきた。
月間のインフラコストが1~5億円と言われる、
YouTubeの今後の事業展開を、
経営者になったつもりで予測しようという内容。
徳力さんが元グロービス受講生で(僕もだが)、
グロービスで開催されたこともあり、
5~6人の班にわかれて議論し、
各班の意見を発表するというグロービス形式での進行。
ベンチャー社員、大手メーカー社員、アルファブロガーなど
参加者が多様だったことおかげで、意見がかなり分かれた。
・Adsense&バイアウト
・広告
・有料課金
・家電メーカーへのライセンス販売
・企業への動画配信ASP販売
などなど。
実際のところは、R30さんが予想されている通りなのだろうが、
多種多様な意見は非常に刺激になった。
今後も是非参加したい!

はてながキャズムを越えるためにすべきだったこと

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和蓮さんのブログに、はてながキャズムを越えられない理由と、
何をすべきだったかについての考察がある。
http://d.hatena.ne.jp/wa-ren/20060704/p1
この記事に書いてあることは大枠その通りで、
コミュニティビジネス経験者ならわかっていることだと思う。
ただ、どうすべきかについては、

おそらく一番重要なのは、濃い人向けワールドから一般人向けワールドへの転換点を「いつ」仕掛けるか、「どういうサービスを切っ掛けに」仕掛けるかであろう。

ということよりも、どのような人たちを集めたコミュニティを形成するのかを
意識してサービス設計することの方が重要だと思う。
その好例が、日本発のSNSとして同時期に立ち上がった、
GREEとmixiの攻防だ。
SNSのスタンダードとなることを志向し、
シンプルなデザイン・機能でスタートしたGREEに対し、
mixiは女性を集めることを意識し、
女性好みのデザインにし、日記機能を搭載してスタートした。
結果、会員数40万人でキャズムを越えられないGREEに対し、
mixiの会員数は400万人に達している。
ただ、コミュニティビジネスを展開する上で、
キャズムを越えた方がいいのかと言うとそうでもない。
会員数が少なくても、客単価が高ければ問題ないし、
運用コストを抑えられるため、かえって利益率がいいケースもあるからだ。
まあ、僕がここで書いているようなことは、
はてなの近藤社長やGREEの田中社長は、織り込み済みだと思うが。

Googleで次のヒットが生まれない理由

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梅田さんのブログに記載されていた、
Googleで次の大ヒットが生まれない理由が興味深い。
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20060704/p1

グーグルという会社はギーク(エンジニア)が一級市民で、スーツ(ビジネスパーソン)は二級市民と言えるほど、エンジニア優位の文化を持った会社である。グーグルは、その思想を、これほどの大きな会社になってまでも維持している稀有な会社だ。
そういう思想のもとだと、サービスを投入するまではエンジニアも面白いから一生懸命になるが、サービスをローンチしたあとの改良・改善にはあまり興味を示さず、新しいサービスの開発のほうが面白いからそっちへ行ってしまいがちだ、そこに真の課題があるのではないか、という指摘である。そういう課題を認識すると、普通の会社なら、プロダクト・マネジャー(スーツ)の力を強めることでその課題に対処するのだが、グーグルの場合はそういう方向に発想が向かわない。

これはあくまで記者の想像だろうから、鵜呑みにはできないけれど、
このようなことが本当にGoogleで起こっているのであれば、
我々日本人にも大いにチャンスがあるということだ。
僕が最初に飛び込んだゲーム業界を思い起こすと、
EAなどのアメリカ企業は確かに先駆者だったが、
彼らの作るゲーム、いわゆる「洋ゲー」は作りが粗く、
日本人が楽しめる代物ではなかった。
そんなときに、宮本茂、堀井雄二、坂口博信のような
日本のクリエーター達が面白いゲームを作り、
世界へ発信していった。
今のインターネット業界はと言うと、
まだまだアメリカ発信の使いにくいサービスが台頭している。
つまり、今こそ我々日本人の出番だと思う。
ユーザーが本当に欲しいサービスを突き詰めていけば、
きっと世界を席巻できるようなサービスを作れると思う。
図らずもGoogleの共同代表と僕は同い年。
彼らに負けないサービスを作りたい!

ユーザー参加型メディアにおける、最新WEBマーケティング

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はてな、カカクコム、COOKPAD、アイスタイルによるセミナー、
「ユーザー参加型メディアにおける、最新WEBマーケティング」
個人的には、はてな、COOKPADの話が興味深かったです。
何が興味深かったかと言うと、
まず、はてなについてはSEOが効きやすい設計になっている事実。
はてなダイアリーはblog+WIKIで、blogでWIKIに登録されている
単語を言及すると自動的にWIKIにリンクが張られる設計に
なっているが、これが実はSEO的に非常にいいということ。
はてなユーザーなので、こういう設計になっていることは
理解していましたが、そう言えばSEO的にいいなと再認識しました。
次に、COOKPADについては、食品メーカーなどから
彼ららしいタイアップ広告を着実に受注している点です。
恐らく、社内で突っ込んだ議論を繰り返しながら、
クライアントから支持される広告メニューを
地道に開発してきたんだと思います。
結構、この突っ込んだ議論ができない会社が多いのですが、
会社の中でビジョンを共有でき、社員間での信頼関係が成立
していたからこそ、できたのでしょう。
ネット上では色々とたたかれているみたいですが、
頑張って欲しいものです。
ということで、サイト設計と組織作りが大事だなと再認識した
セミナーでした。
アイスタイルの吉松社長が元気そうだったのも、何より。